バッテリー上がり【充電方法・時間】バッテリー交換の必要性も解説
車のバッテリーが上がったら、ジャンプスターターで20分間充電するか、救援車やプロに協力してもらって解消しましょう。エンジンが始動した後は、車を走らせてバッテリーの充電を1時間程度おこなってください。そうすることで、再びエンジンをかけた際にバッテリーが上がることを防止できるのです。
この記事では、バッテリー上がりの解消方法や、エンジン始動後のバッテリーの充電時間をご紹介します。ほかにも、バッテリーの交換が必要な場合についてもご紹介します。愛車のバッテリー上がりにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
バッテリー上がりの充電時間は約20分
バッテリー上がりとは、バッテリーの充電量が不足した結果、エンジンがかからなくなるトラブルです。バッテリーは、運転中などのエンジンがかかった状態のときに充電され、エアコンやオーディオなどの電装品やライトを使っているときなどに消費されます。
十分に車を走らせていない状態で電装品やライトの使いすぎると、電気の消費量が充電量を上回ってしまいます。その結果、エンジンをかけるだけの充電がなくなってしまうのです。
バッテリー上がりを解消するには、「ジャンプスターター」と呼ばれる充電器を使って充電することが有効です。
バッテリーの充電と聞くと、「何時間もかかりそう……」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに、バッテリーは、0%の状態から100%にするには5~6時間程度要します。しかし、エンジンをかける状態までなら、急速充電ができるジャンプスターターを使えば20分程度で済むのです。
むしろ、急速充電をおこなうジャンプスターターで長時間充電すると、バッテリーに負担がかかって故障してしまうおそれがあります。そのため、ジャンプスターターを使ったバッテリーの充電は、20分程度に抑えたほうがよいのです。
以下からは、バッテリーを充電してエンジンを始動させるための具体的な方法をご説明します。
「ジャンプスターター」を使ってエンジンをかけよう
ジャンプスターターを使った方法では、ジャンプスターター本体と付属のケーブルがあればエンジンをかけることが可能です。
まず、故障車(バッテリーが上がった車)のボンネットを開け、付属のケーブルをバッテリー端子に取りつけましょう。取りつける順番は、プラス端子に赤、マイナス端子に黒の順です。
次に、付属のケーブルをジャンプスターター本体にもつなげ、電源を入れましょう。電源を入れて20分間充電したら、エンジンをかけてみてください。
エンジンがかかったことを確認したら、ジャンプスターターを取りつけと逆の手順で取り外してボンネットを閉めて、作業終了です。
エンジンが始動した後は、すぐにエンジンを切らずにしばらく車を走らせてください。なぜなら、エンジンが始動した直後はバッテリーの充電量が少ない状態だからです。
充電量が少ない状態でエンジンを切ると、次回エンジンをかけようと思ったときにバッテリー上がりが起きてしまうおそれがあります。そうなることを防ぐためにも、車を走らせて充電をおこないましょう。バッテリーを充電させるための車の走行時間などについては、後ほどご説明します。
充電不要!救援車に協力してもらう方法もある
バッテリー上がりを解消するには、ジャンプスターターを使って充電する方法のほかにも、救援車に協力してもらう方法もあります。救援車に協力してもらう方法では、充電が不要なため、時間がない方におすすめです。ここでは救援車に協力してもらう方法についてご説明します。
「救援車」とは
バッテリー上がりは、救援車とブースターケーブル(バッテリー上がりを解消するための赤と黒のケーブル)があれば解消することが可能です。救援車とは、バッテリー上がりの解消に協力してくれる車のことです。
救援車は、故障車(バッテリーが上がった車)と同じ電圧の車である必要があります。基本的に、電圧は乗用車の場合は12V、トラックなど大型の車は24Vとなっているので、故障車が乗用車なら、同じ乗用車に協力してもらいましょう。
ただ、同じ電圧であっても、ハイブリット車はガソリン車の救援をおこなうことができません。ハイブリット車とガソリン車をつなげてエンジンをかけようとしたときに流れる電流に、ハイブリット車が耐えられず、故障してしまうおそれがあるのです。救援車に依頼するときには、ハイブリット車でないかも確認しておきましょう。
救援車を見つけることができたら、ブースターケーブルを使ってバッテリー上がりを解消していきましょう。
まず、故障車と救援車をできるだけ近づけ、それぞれボンネットを開けてください。次に、救援車のエンジンを切り、ブースターケーブルをバッテリー端子につなぎます。つなぐ順番は、故障車のプラス端子に赤、救援車のプラス端子に赤、救援車のマイナス端子に黒、故障車のエンジンブロックに黒の順です。
順番を間違えると、火花が散るおそれがあります。最悪の場合、バッテリーに含まれる水素ガスに引火して、爆発することもあります。安全のため、ブースターケーブルをつなぐ順番を間違えないようにしっかりと確認してからつなげましょう。
ブースターケーブルをつなげたら、救援車のエンジンをかけます。サイドブレーキはかけた状態で、救援車がAT車ならパーキング・MT車ならニュートラルに入れてください。
そして、アクセルを踏み、エンジンの回転数を高く保ちます。だいたい2,000~3,000程度にキープしてください。
救援車のエンジンの回転数を高めにキープした状態で、故障車のエンジンをかけます。エンジンがかかったことを確認し、ブースターケーブルを取りつけとは逆の手順で取り外したら作業完了です。エンジンが始動した後は、すぐにエンジンを切らず、車を走らせましょう。
ロードサービスに加入していればやってもらえる
ブースターケーブルやジャンプスターターをお持ちでない方、自分で解消できる自信がない方は、ロードサービスを利用する選択肢もあります。JAFに加入していたり自動車保険の任意保険にロードサービスがついていたりする場合は、無料で対応してもらえるので、そちらに連絡しましょう。
ロードサービスに加入していればやってもらえる
JAFに加入していない・自動車保険にロードサービスがついていない場合は、バッテリー上がりの業者に連絡するのがおすすめです。バッテリー上がり解消の業者に依頼した場合、8,000円~12,000円程度で解消してもらうことが可能です。
業者によっては大まかな費用を電話で教えてくれるので、業者に依頼する際に一度見積り額を確認してみると安心です。
弊社では、バッテリー上がり解消の業者をご紹介します。全国に多数の加盟店があり、お近くの加盟店を探してすぐに駆けつけます。バッテリー上がりにお困りの方は、ぜひ弊社までご相談ください。
エンジンが始動したら車を走行させよう
ジャンプスターターを使ったり救援車に協力してもらったりしてエンジンを始動させたら、車を走行させて充電をおこないましょう。
充電はジャンプスターターでもおこなうことができますが、車を走らせたほうが効率的です。車は、エンジンの回転数が上がるほど発電量が増えるため、その分バッテリーの充電も短時間でおこなうことができるのです。また、先ほどもご説明したとおり、ジャンプスターターでバッテリーの充電を長時間おこなうと、バッテリーが故障してしまうおそれもあります。
そのため、エンジンを始動させた後の充電は車を走らせておこなうのがよいでしょう。ここでは、車を走らせてバッテリーを充電するときに知りたい情報についてご紹介します。
走行時間の目安は約1時間
バッテリー上がりが解消された後は、だいたい30分~1時間程度車を走らせるとよいでしょう。また、走行時間が長いほど充電量が増えるため、可能であれば長時間走行することをおすすめします。
ちなみに、電気を消費するエアコンやオーディオなどをつけずに走行すると、電気の消費量が少なくなるため、より効率的に充電をおこなうことができます。
アイドリング充電はおすすめしない
バッテリー上がりが解消した後、アイドリング充電をおこなう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、アイドリング充電ではなく車を走らせて充電することをおすすめします。
なぜなら、アイドリング充電は車を走行させる充電に比べて、効率が落ちるからです。バッテリーの充電は、エンジンの回転数が高いほど効率よくおこなわれます。アイドリング充電は、車を走行させたときに比べてエンジンの回転数が低くなるため、車を走行させたときと比較すると充電効率が悪くなるのです。
また、アイドリング充電ではエンジン音が発生するため、住宅街などの家が密集した地域や、深夜での充電は迷惑となるおそれがあります。そのため、バッテリーを充電する際は、アイドリング充電ではなく車を走らせて充電するとよいでしょう。
バッテリー上がりでのバッテリー交換の必要性
バッテリー上がりを起こしてしまったら「必ずバッテリーを交換しなければいけないの?」と思っている方もいるかもしれません。しかし、まだ新しいバッテリーならば交換は不要です。
交換を考えたほうがよいのは、目安として保証期間より長く使用していたり、バッテリーの寿命である2~4年以上使っていたりする場合です。ほかにも、以下のような症状が出ているときには、バッテリーが寿命を迎えているおそれがあるので、交換を検討しましょう。
バッテリーを交換するべき症状
バッテリー交換を検討したほうがよい症状を、以下にまとめました。
- ・ヘッドライトが暗い気がする
- ・パワーウインドウの動きが遅い
- ・エンジンがかかりにくい
- ・バッテリー液(バッテリーの中にある無色透明の液体)が早く減る
このような症状が現れているときには、バッテリーが寿命を迎えているかもしれません。寿命を迎えたまま使い続けると、突然バッテリーが上がってしまうおそれがあります。予期せぬバッテリー上がりを防ぐためにも、早めにバッテリーを交換しましょう。以下から、バッテリー交換を依頼できるところと、それぞれの費用相場をご紹介します。
バッテリー交換の依頼先と費用相場
バッテリー交換は、ディーラーか車用品専門店で依頼できます。ディーラーに依頼した場合の費用相場は、バッテリーの代金と作業費で15,000円~40,000円程度です。
ディーラーに依頼すると、純正のバッテリーや、それと同じくらいの性能を持つバッテリーに交換してもらえます。また、知識や経験が豊富なスタッフが作業をおこなってくれるので、より安心して任せることができるでしょう。
一方、車用品専門店に依頼した場合は、10,000円~20,000円程度で交換してもらうことが可能です。交換費用の安さを重視したい方は、車用品専門店に依頼するとよいでしょう。
ここまで、バッテリーの交換についてご紹介してきました。バッテリーの交換が必要ない場合でも、充電が不足したときにはバッテリー上がりが起こります。もし、バッテリー上がりが起こってしまったときのためにも、バッテリー上がりを解消してくれる業者を確認しておくとよいでしょう。
弊社では、バッテリー上がりの解消をおこなう業者をご紹介します。お電話は24時間365日いつでも対応しているので、ぜひご利用ください。